マンドロンチェロとの出会いを回想した

ソロからアンサンブルまで、チェロづくしのひと時、、

そんなコンサートのチケットを、妻からもらった。うむーう、行ってみたい。会社帰りに行けるかわからないけど、行ってみたい。

私もチェロを弾いている身としては、たびたびこういうのを聴きたくなる。なんとなくだけども。そして、チェロはチェロでも、マンドロンチェロだけれども。

そして、本日、無事に観てくることができた。たまには、のんびり、良かった良かった。

で、あらためて、考えるけど「チェロ」ってなんだ?ヨーヨーマ?でかいバイオリン?調べたら、簡単にいろいろ出てきた。すげーな、情報化社会。で、マンドロンチェロはというと、さっすが、俺の見込んだマイナー楽器!全然出てきやしない!

CGDAの弦の並びで、バイオリンチェロと同じ。ヘ音記号で書かれる云々。やってる人からすれば「はい」くらいの情報。やってない人は、楽器研究家とかじゃなければ、わざわざ調べないと思うな、この楽器。これが、マンドロンチェロの実力ですね。

そもそも、この楽器と出会ったのは、大学時代。一浪した私は、前の年に友人が、「マンドリンクラブに入ったよ」というのを聞いて、マンドリン?マンダリン?マンドリル?なんじゃそりゃ、からかいに行こう。と、翌年、同じ大学はいったときに、新歓コンパで乗り込んだのがキッカケ。

そこでステキな女性の先輩がいて、他のサークルに特に行きたいともおもわず、そのままいついてしまった、という、よくあるパターン。で、なぜマンドロンチェロかといえば、察しがいい方はわかるはずで、はい、そのとおり。その女性の先輩がマンドロンチェロだったから。

なんだけど、それだけじゃなかった気がする。独特の低音がもともと、好きだったんだろうなぁ。お腹の底に響き渡る、あの低音が。コントラバスは、デカすぎたし、低音が好きで、高音域でさえ優しい音色になる、マンドロンチェロが、「マンドリンとかいう知らない楽器」をやる上では、コレしかない、と当時考えた記憶がある。

卒業して20年近くたつのに、まだ弾いてる上に、自分で団体立ち上げてるんだから、なんだかんだ、好きな楽器です。c線で大きな音出そうとすると、ガチャガチャと、ぶっといスチール弦のノイズが鳴りやすいという、例えばそんな、ちょいちょい見え隠れする気難しいところもふくめて。

ドイツでは、マンドロンチェロのない譜面も多い。これは、マンドリン、マンドラ、ギター、コントラバスで編成する、ツプフ、って言われる少人数編成オケが多いからだけど、「シリウスへの帰還」のスコアに、自分のパート譜がなかったりすると、あー、またヤッパリ、となってしまう。

なんだか、いろいろと不完全な楽器な気が、学生時代からしている。マンドラの柔らかさ、マンドリンの明るさやメロディライン、マンドローネの低音、の、「中間から少しずれた音色に、音質をよくする難しさを加えた」感じ。なんか、人間によく似た不完全さがある。他の楽器よりも、弾く人のクセが、ハッキリ出やすい。

そういう、人間味、というところでいくと、マンドロンチェロプレーヤーは、我関せずな自由で平和好きな人が多いから、他のパートには行く気にならないんだよね、人たらしが多い気もする。これは、完全な主観だけど。

ということで、やっぱり、マンドロンチェロが好き、なわけです。今までも、これからも、私は、マンドロンチェロ弾きでいたいと思います。

仕事帰り、間に合いました。行ってきました♪

 

そもそもマンドリンって知ってる?

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