■見つかりづらい難聴に、対策した検査を実施しよう
生まれたばかりの赤ちゃん、いわゆる新生児の聴力に問題がないかを確認するため、「新生児聴覚スクリーニング」というのを受けます。
そのとき、検査の種類に「自動ABR」と「OEA」がありますが、「自動ABR」で受けた方がいいです。
自動ABRとは、「自動聴性脳幹反応」を見るものです。内耳と聴神経を検査できます。検査機器は約250万円です。
OEAは、「耳音響放射」を見るものです。内耳までしか検査できません。約100万円です。
どちらでも病院としては実施できますが、OEAでは見つからない、耳の聞こえない病気があります。
それは、「オーディトリー・ニューロパチー」です。1996年に発見された難聴です。音自体は聞こえますが、不明瞭なため、言葉としては聞き取れないという症状です。1000人に2人ほどとされる先天性難聴の中の、5%が発症するとされます
音には反応するけれど、言葉としては聞こえていないので、いつまでも話すことができないまま成長していきます。知的障害と勘違いされて育つこともあるようです。
勘違いは子供の成長に、もちろん大きな影響を与えます。
我々親はわからないことだらけ、時には選択を誤ることもたくさんありますが、できる限り、気づいたことや気づけることがあれば、子供たちのために対応させていきたいですね。
早期発見が大切