衝撃でした。直球の下ネタをストーリー仕立てで笑いにかえる漫才コンビです。
「ペコリーノ」
青山学院大学、お笑いサークル「ナショグルお笑い愛好会」で結成され、「大学生お笑いコンテストvol.1」での優勝から、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属しています。NSCでは21期と同期扱いになるようです
ボケ担当:クロコダイル ミユ
ツッコミ担当:植木おでん
男性心理を絶妙にくすぐるドラマ仕立てのコントネタが持ち味です。
植木おでんがネタはつくっており、クロコダイルミユは「それに従います」と言っています。すごい信頼です。
もともとは、植木おでんはミユを女性として狙ってコンビを組んだと2016年末のTV番組で公言していますが、現在はもう狙っていないようです。
コント内容はほぼ下ネタなのですが、ミユ本人は下ネタをやっているということをわかっていないとのこと。
かなりえぐい下ネタもあります。
ただの下ネタであれば、引いて終わるだけの空気を、コント前半は何をしているのかわからずくっきりしたドラマ仕立てでおぜん立てを整え、少したってから下ネタの実態を明確にするというところで、見ている人が内容に入りやすくしています。
「ペコリーノちゃんねる」という動画チャンネルをYouTubeで展開しており、かなりドッキリ企画、シュールな動画作品、植木おでん作詞作曲の歌(ミユが歌う)、など、さまざまな方向性にチャレンジを行っており、良くも悪くもベタな世間にありふれた枠にとどまっておらず、どれもこれも挑戦的な仕上がりになっていて面白いです。
粗削りな感じを残しつつ、ドラマの完成度が心地よいです。
クロコダイルミユの演技が妙にうまく、植木おでんのまったりとしたツッコミもよいです。
おでんのツッコミで、見ている人にドラマの具体性を与えていき、途中で下ネタと気づかせ、落ちまでつけていく構成、素晴らしいと思います。
ただ、ひな壇にはとても弱い印象です。
なぜなら、クロコダイルミユが天然すぎるキャラなので、トークの返しがもはや放送コードにひっかかるんじゃないか、というものもしばしばあります。笑
植木おでんも、ひな壇ではマジメが出てしまっているというか、普段の下ネタコントの台本などとは違い、まったくはねません。
逆に、そうした天才肌な二人が組んで、実現できている世界観です。
シュールと現実と下ネタのスリーディメンションというか、
実力派コントの実力を下ネタとシュールで垂れ流しているというか、
とっても後を引くコンビです。