子育て・企業研修に効果抜群!山本五十六の、「やってみせ…」の続き「話し合い…」は人を育てるための金言

■山本五十六の有名な言葉

「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」
「話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず」
「やっている 姿を感謝で 見守って 信頼せねば 人は実らず」

会社で新人教育をやる際に、この言葉は素晴らしいなぁ、と感じていた。
家で、育児をする時にも、常々そう思って、できるだけ実践するように、と行動している。
難しいけれど。笑

教育の本質だと、常々感じます。
だからこそ、昔も今もさび付かない教えとして、語り継がれるのでしょう。

そんな話を友人の研修担当と話した時に、その有名な前半部分だけをとりあげて
熱く語っていた。
そして、後半を知りませんでした(正確には「なんかあった」けれど覚えていないとのこと)
そこに、違和感を感じたので書きます。

■「話し合い…」のくだりは「人を育てる」ことにあり

ここでは一方的な注意や講義・指導は、相手の成長につながらない、ということを言っています。

育てるというと、こちらから何かをしてあげる、という発想になりがちですが、
そうではなく、相手とのコミュニケーションの中で、相手の意思を尊重することで成長ができるとあります。

■「話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず」

・話し合い 耳を傾け

何をするにも、まずは相手にも考えがあります。
子供も、社会人も関係ありません。
「こうしたほうがいい」と伝えたとき、相手はどのように感じるでしょうか。
「そうだね!」と感じる人もいれば、「そうは思わない」「わからない」という人もいます。
その結論の前には、「だって…」という理由が、あるわけです。

相手に意思や考えがしっかりあるにもかかわらず、強引に「こうしろ!」と言っても、
前向きな行動にはなりません。
また、なぜ、相手がわからないのかということがわからないのに、相手の疑問やできない理由を解決するようなアドバイスもできません。

ちゃんと話し合い、相手の考え方をこちらも理解し、なぜそれではだめなのかをわかってもらう必要があります。
また、場合によってはこちらが間違えているのであれば、気づくチャンスにもなります。

ただ、この理由を相手がちゃんと、わかっていない場合もあります。
話し合う中で相手の頭の中を整理してもらい、わからないことをハッキリしてもらう必要があります。

そうすることによって、相手は解決方法を自分で考えて、行動につなげることができます。

・承認し 任せてやらねば 人は育たじ

きちんと話し合えたら、相手は自分の意思として「○○のようにしたい」と伝えてくるはずです。

理由があり、相手が考えて見つけた方法であれば、承認しましょう。
あっているかどうか、は関係ありません。
なぜなら、教える側の自分が100%正しい、ということもないからです。

人間は、自分が考えて行った方法であれば、たとえ失敗したとしてもそこから学ぶことができます。
むやみにこちらの意見をおしつけず、またアドバイスなども行わず、
できる限り相手を受け入れるようにしましょう。

そうすることで、相手もむやみに拒否をされないことに安心し、
自己主張や提案、そして行動にいたるまで、積極的にできるようになります。

事故につながることや他人に迷惑をかけること、犯罪などについてのみ、行わないように伝える程度で十分です。

■まとめ

失敗から成長するためには、言われたことをやっていてはできません。
現状の困っていることの確認(問題・原因の把握)→どうしたいのか(結果)→そのために何をどうしたらいいか(方法の検討)→やってみる(実行)
いわゆるPDCAと言われますが、それを本人が生活の中でできるようになる必要があります。

そうすることで、自分自身で考えて行動できるようになります。

教える人間、というのはその邪魔をしてはいけません。
やろうとすることを「こうしたほうがうまくいくよ」と付け足すだけで、人の心は簡単に折れます。
特に子供はその傾向があります。

その個性を確認するためにも、ひとりひとりと話し合うことが必要です。

そして、相手がきちんとかんがえたことであれば、余計なことを言わずにやってみてもらう。
その成功が自信につながり次につながりますし、
その失敗が、人にあれこれ言われて実行した時よりも、深く、自分自身の考え方や在り方について反省し考えるまでに、
主体性を成長させるチャンスとなります。

人を育てるには
1.摩擦を恐れずに話し合う
2.決めつけずに相手の話を聞き、考えを理解する
3.相手が目的に対してきちんと考えた結論であれば、その違いを受け入れる
4.相手との考え方の違いを受け入れたうえで、達成に向けたすべてを任せる

ことが大切です。

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